ゆうの高配当株投資ブログ

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【検証】株価暴落中のJALとANAは買いなのか?徹底分析した

今回はコロナショックの煽りを受けて暴落している2社は買いか分析していきたいと思います。

今回は業績、財務、チャートの3点で分析していきたいと思います。

1.業績

1-1.JAL(9201)の業績

まずJAL(9201)の業績から見ていきたいと思います。

インバウンドで成長しているイメージが強い同社ですが実際業績を見てみると

成長していないということがわかります。

やはり競争が激しい業界なので、成長していくのは難しいのかなと思います。

2020年の予想に関しては下方修正を出したため、一気に当期利益落ち込んでいます。

また、1~3月期に関しては223億円の赤字の見通しです。

注目したいのが2020年度の売上下落率-5.1%に対して、当期利益の下落率が-64.9%

と大きい点です。

これはこの業界の固定費が馬鹿みたいに大きいことを意味しています。

つまり、売上が少し下がると利益が一気に吹き飛んでしまいます。

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1-2.ANA(9202)の業績

次にANA(9202)の業績を見ていきます。

こちらもJALと同様あまり成長していないということがわかります。

売上高に対する利益を見るとJALに比べて利益率が悪いことがわかります。

1~3月期に関して、594億円の赤字となる見通しです。

また、固定費が大きいということがANAの決算からも見て取れます。

JALよりANAのほうが厳しいというのが今の現状です。

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2.財務

2-1.JAL(9201)の財務

 

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1~3月期に関しては223億円の赤字の見通しだと、

4~6月期でJALの財務にさらに大きな影響が出ることが予想されます。

ここでは現金及び預金に注目したいと思います。

最新の決算短信を見ると現金及び預金が2960億円あります。

仮に4~6月期で1~3月期を超える赤字を出したとしてもすぐにショートする水準ではありません。ただし、赤字が続くと企業自体の価値がどんどん落ちて行ってしまうと

考えても良いと思います。

2-2.ANA(9202)の財務

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続いてANAの財務を見ていきます。

こちらも現金及び預金に注目します。ANAの現金及び預金は1260億ということでJALの半分くらいしかありません。

1~3月期で500億の赤字となると、仮に4~6月期で同程度の赤字が出ることが想定されます。そうなると有価証券を売ったり、借入をあてにせざるを状況になります。

JAL同様にどんどん企業の価値が落ちている状況です。

3.チャート

3-1.JAL(9201)のチャート

 

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5年間の週足でチャートを確認すると5年間のレンジ相場を下にブレイクして、

現在下落トレンドとなっています。ここ5年間に買った人は全員含み損の状態です。

出来高に注目すると下落中に買って含み損になっている人が多いです。

この状態では株価が上がれば売りたい人が多い状態で株価が大きく上がるようなチャートではありません。

3-2.ANA(9202)のチャート

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ANAJALと同様、ここ5年で株を買った人が全員含み損となっていて、

株価が大きく上昇する状態ではありません。

結論

JALANAをまとめると以下の通りとなります。

  1. 1~3月期に大きな赤字となる見通しで、4~6月期も大きな赤字となる可能性が高い
  2. 大きな赤字が続く見通しのため、企業価値が毀損している。
  3. 株価チャートを見ると含み損を抱えている人が多く、やれやれ売りが出やすい状態となっている。

現状、ほかの銘柄を買ったほうが良いという結論になります。

 

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