私は高配当株投資を行っています。
高配当株投資を行う上で注意しないといけないことは投資している銘柄が減配を行うことです。
減配することで株価は大きく下がり、期待していた配当も期待外れになってしまいます。
このようなことを回避するためには毎年増配を行っている企業に投資するのも一つの手だと思います。
米国株には配当貴族に分類される毎年増配を行っているを行っている企業が多くあります。
この記事では、イリノイ・ツール・ワークス(ITW)の銘柄分析と株価・配当・株価指標推移を紹介します。
イリノイ・ツール・ワークスの基本情報
企業概要
イリノイ・ツール・ワークスは、専門の産業機器、消耗品、関連サービスを生産する多角的なグローバルメーカーである。自動車OEM、建設製品、食品機器、特殊製品、試験・測定・電子機器、高分子・流体、溶接の7つの異なる事業部門を通じて、87のグローバル部門を運営している。売上高の約半分は北米での事業によるものであり、残りは米国外市場からのものである。各部門がパレートの法則に基づいてモデル化された80/20のルールを適用しなければならないことを除いて、ポートフォリオ・マネジメントに対してボトムアップで分散化されたアプローチをとる。
イリノイ・ツール・ワークスの株価推移
イリノイ・ツール・ワークスの週足リアルタイムチャートです。
イリノイ・ツール・ワークスは成長株のように毎年力強く株価が上昇し、綺麗な上昇トレンドのチャートとなっています。
イリノイ・ツール・ワークスの株価指標
一株当たり利益(EPS)とPERの長期推移
上記はイリノイ・ツール・ワークスの一株あたり利益(EPS)を図示したグラフです。
イリノイ・ツール・ワークスのEPSは上昇傾向にあり、2009年と比較して約5倍になっています。
上記はイリノイ・ツール・ワークスのPERを1日ごとに図示したグラフです。
イリノイ・ツール・ワークスのPERは比較的安定していて、おおよそ15~30倍の範囲で推移しています。
PERで見た場合、現在のPERは20倍弱でイリノイ・ツール・ワークスの株価は割安でも割高でもない水準にあると言えます。
株価が大きく上昇しているにもかかわらず、PERはそれほど変わっていません。
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一株あたり純資産(BPS)とPBRの長期推移
上記はイリノイ・ツール・ワークス一株あたり純資産(BPS)を図示したグラフです。
イリノイ・ツール・ワークスのBPSは2013年をピークに減少傾向にあり、、現在は10ドル前後の水準を推移しています。
上記はイリノイ・ツール・ワークスのPBRを四半期ごとに図示したグラフです。
イリノイ・ツール・ワークスのPBRは年々上昇しています。
現在のPBRは過去最高に近い水準ですが、PBRが少々しているときも株価が上昇しているので、PBRを割安・割高の基準にするのは適切では無いと思います。
イリノイ・ツール・ワークスのキャッシュフロー
イリノイ・ツール・ワークスは毎年非常に安定したフリーキャッシュフローを稼いでいます。
このことからイリノイ・ツール・ワークスは他社に比べて優位性のある事業を行っているといえます。
イリノイ・ツール・ワークスの配当データ
基本情報
・配当利回り:2.20%(2023/4/26時点)
・年間配当額:5.24ドル
・配当権利確定月:3,6,9,12月
・配当支払い月:1,4,7,10月
・連続増配年数:59年
配当利回りの長期推移
上記はイリノイ・ツール・ワークスの配当利回りを日ごとに図示したグラフです。
リーマンショック後の株価低迷時やコロナショック時の株価低迷時を除いて、おおよそ2%~3%の間を推移しています。
配当利回りでみると、現在の株価水準は割高でも割安でも無いといえます。
配当金推移と増配率
上記はイリノイ・ツール・ワークスの四半期ごとの配当と増配率の表になります。
イリノイ・ツール・ワークスの増配率は変動が大きいですが、2020年以降は7%前後で安定した増配となっています。
ただ、配当性向は50%程度とまだまだ増配する余裕があるので、今後も安定した増配が続くと思います。