私は高配当株投資を行っています。
高配当株投資を行う上で注意しないといけないことは投資している銘柄が減配を行うことです。
減配することで株価は大きく下がり、期待していた配当も期待外れになってしまいます。
このようなことを回避するためには毎年増配を行っている企業に投資するのも一つの手だと思います。
米国株には配当貴族に分類される毎年増配を行っているを行っている企業が多くあります。
この記事では、スリーエム(MMM)の銘柄分析と株価・配当・株価指標推移を紹介します。
スリーエムの基本情報
企業概要
スリーエム(3M)は、1902年創業の多国籍企業で、創業当時はミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニーとして知られていた。高い研究開発力を有すると広く認められ、様々な製品カテゴリでその科学技術を活用している。2020年現在、事業は安全・産業、輸送・エレクトロニクス、ヘルスケア、およびコンシューマーの4部門で構成されている。売上高の約50%を米州外の市場が占めている。部門別では、安全・産業部門が正味売上高の大半を占めている。6万種類を超える製品の大部分が、多くの消費者や最終市場にとって欠かすことのできないものとなっている。
スリーエムの株価推移
スリーエムの週足リアルタイムチャートです。
スリーエムの株価は2018年をピークに減少傾向にあり、現在の株価水準は2013年の株価水準にあります。
株価は低迷していると言えるでしょう。
スリーエムの株価指標
一株当たり利益(EPS)とPERの長期推移
上記はスリーエムの一株あたり利益(EPS)を図示したグラフです。
スリーエムのEPSは上昇傾向にあり、2009年と比較して約2倍になっています。
上記はスリーエムのPERを1日ごとに図示したグラフです。
株価がピークとなった2018年を頂点に年々PERが減少し、現在のPERの水準は2009年以降最低水準の10倍程度となっています。
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一株あたり純資産(BPS)とPBRの長期推移
上記はスリーエム一株あたり純資産(BPS)を図示したグラフです。
スリーエムのBPSはあまり変動がなく、20ドル前後を推移しています。
上記はスリーエムのPBRを四半期ごとに図示したグラフです。
スリーエムはBPSがあまり変動しないので、株価の上下に合わせてPBRも上下します。
株価がピークとなった、2018年頃を頂点に年々減少し現在は2009年以降の最低水準となっています。
スリーエムのキャッシュフロー
スリーエムは毎年非常に安定したフリーキャッシュフローを稼いでいます。
このことからスリーエムは他社に比べて優位性のある事業を行っているといえます。
スリーエムの配当データ
基本情報
・配当利回り:5.75%(2023/4/27時点)
・年間配当額:6.00ドル
・配当権利確定月:2,5,8,11月
・配当支払い月:3,6,9,12月
・連続増配年数:64年
配当利回りの長期推移
スリーエムの配当利回りは株価がピークとなった2018年を底に上昇傾向にあります。
現在の配当利回りは6%弱と2008年以降最高の水準にあります。
配当利回りだけを見ると買い時の可能性もありますが、株価が下降傾向にあるので購入は株価の反転を確認してからで良いと思います。
配当金推移と増配率
上記はスリーエムの四半期ごとの配当と増配率の表になります。
2021年以降、3年連続で0%台の増配率となっています。
増配をしていますが、微々たる増配に留まっています。
配当性向も2009年以降では高水準にあるので、今後も高い増配率を期待するのは難しいと思います。