私は高配当株投資を行っています。
高配当株投資を行う上で注意しないといけないことは投資している銘柄が減配を行うことです。
減配することで株価は大きく下がり、期待していた配当も期待外れになってしまいます。
このようなことを回避するためには毎年増配を行っている企業に投資するのも一つの手だと思います。
米国株には配当貴族に分類される毎年増配を行っているを行っている企業が多くあります。
この記事では、ターゲット(TGT)の銘柄分析と株価・配当・株価指標推移を紹介します。
ターゲットの基本情報
企業概要
ターゲットは、1,926店舗(2021年度末現在)を展開する米国の大手総合小売会社である。美容・生活用品(2021年度売上高の26%を占める)、食品・飲料(同19%)、家庭用品・装飾品(同19%)、ハードライン(同18%)、アパレル・アクセサリー(同17%)など、様々なカテゴリにわたる多彩な商品を扱っている。店舗の大半は大型店舗で、平均で12万5千平方フィートを超える規模を有する。eコマース市場でも高いプレゼンスを確立しており、デジタルチャネルが売上高全体の約19%(2019年度の約9%から上昇)を占めている。ターゲット・ブランドを冠する店舗に加え、同日配送のオンライン・プラットフォームShiptも運営している。2015年にカナダ市場から撤退した後、売上高のすべてが実質的に米国から生み出されている。
ターゲットの株価推移
ターゲットの週足リアルタイムチャートです。
ターゲットの株価は2021年にピークをつけた後に急落し、現在の株価水準はピークの半分以下となっています。
ターゲットの株価指標
一株当たり利益(EPS)とPERの長期推移
上記はターゲットの一株あたり利益(EPS)を図示したグラフです。
2023年のEPSは2016年の水準とほとんど変わらず、2016年以降は2021,2022年を除いてあまり成長していません。
上記はターゲットのPERを1日ごとに図示したグラフです。
ターゲットはPERは変動が大きく、2009年以降だと10倍~30倍の間で推移しています。
現在は20倍強となっており、PERでみると割高でも無い水準にあると思います。
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一株あたり純資産(BPS)とPBRの長期推移
上記はターゲット一株あたり純資産(BPS)を図示したグラフです。
ターゲットのBPSは2009年以降余り増加していません。
上記はターゲットのPBRを四半期ごとに図示したグラフです。
ターゲットはBPSがあまり増加していないにもかかわらず、株価が上昇していたので、
BPRは年々高くなっています。
PBRが上昇している間も株価が上昇しているのでPBRで割安割高の判断はできないと思います。
ターゲットのキャッシュフロー
ターゲットは2022年まで営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスとなっています。
このことからターゲットは2022年までは優位性のある事業を行っていることがうかがえます。
2023年に営業キャッシュフローが減少し、フリーキャッシュフローがマイナスになりました。
キャッシュフローから判断すると2023年は本業が苦戦しているように見えます。
ターゲットの配当データ
基本情報
・配当利回り:3.48%(2023/9/5時点)
・年間配当額:4.40ドル
・配当権利確定月:2,5,8,12月
・配当支払い月:3,6,9,12月
・連続増配年数:56年
配当利回りの長期推移
上記はターゲットの配当利回りを日ごとに図示したグラフです。
ターゲットの配当利回りは変動が大きく、2009年以降は1%~5%の範囲で推移しています。
現在の配当利回り推移は3.5%となっており、配当利回りで見るとやや割安だと思います。
配当金推移と増配率
上記はターゲットの四半期ごとの配当と増配率の表になります。
ターゲットの増配率は年によって変動が大きく、3%の年もあれば25%の年もあります。
2023年の配当性向は過去に比べて高い水準になっており、フリーキャッシュフローもマイナスになっているのでこれからは低い水準の増配となると思います。