この記事では、キャタピラー(CAT)の銘柄分析と株価・配当・株価指標推移を紹介します。
キャタピラーの基本情報
企業概要
キャタピラーは、重機(建設・鉱山機械)、パワー(エンジン・発電機)システム、機関車製造の一流企業である。重機製造の世界市場シェアは13%超(2021年)に及ぶ。建設機械事業、鉱山機械事業、エネルギー・運輸事業、キャタピラーファイナンシャルサービス事業の4つの部門からなる。世界に約2,700の支店を展開し、160のディーラーによってグローバル・ネットワークが構築されている。キャタピラーファイナンシャルサービス事業部門は、ディーラー向けにホールセール・ファイナンス、顧客向けにも機械やエンジンのためのリテール・ファイナンスを提供し、製品販売の可能性を高めている。
キャタピラーの株価推移
キャタピラーの週足リアルタイムチャートです。
長期的に上昇トレンドにあるチャートとなっていますが、リーマンショック後の2009年や中国の景気減速が鮮明になった2016年に大きく株価が下がっています。
キャタピラーの株価指標
一株当たり利益(EPS)とPERの長期推移
上記は四半期ごとにキャタピラーの一株あたり利益(EPS)を図示したグラフです。
キャタピラーの業績は世界景気の動向に大きく左右され、リーマンショック後の2009年、中国の景気減速が鮮明になった2016年に大きくEPSが減少しています。
上記はキャタピラーのPERを1日ごとに図示したグラフです。
キャタピラーのPERは世界景気の動向によって大きく左右されるため、
PERを割安、割高の指標にできないと考えられます。
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一株あたり純資産(BPS)とPBRの長期推移
上記はAキャタピラー一株あたり純資産(BPS)を図示したグラフです。
キャタピラーのBPSは2012年以降約30ドル前後の水準を推移しています。
上記はキャタピラーのPBRを四半期ごとに図示したグラフです。
キャタピラーのPBRは2009年以降最高水準の約8倍となっています。
PBRが上昇する過程でも株価は上昇しているので、PBRを割安、割高の指標に用いることはできないと思います。
キャタピラーのキャッシュフロー
キャタピラーは毎年非常に安定したフリーキャッシュフローを稼いでいます。
このことからキャタピラーは他社に比べて優位性のある事業を行っているといえます。
キャタピラーの配当データ
基本情報
・配当利回り:2.03%(2023/2/28時点)
・年間配当額:4.8ドル
・配当権利確定月:1,4,7,10月
・配当支払い月:2,5,8,11月
・連続増配年数:29年
配当利回りの長期推移
上記はキャタピラーの配当利回りを日ごとに図示したグラフです。
キャタピラーの配当利回りは平常時は約2%、世界景気が後退する局面では4%を超える水準になっています。
世界景気が後退し、配当利回りが4%前後になるまで株価が下落したタイミングで逆張り的に購入するのが良いと思います。
配当金推移と増配率
上記はキャタピラーの四半期ごとの配当と増配率の表になります。
キャタピラーは世界景気の波に応じて増配率をコントロールしながら毎年増配を続けています。
世界景気が悪化した際は配当性向が高くなり、配当性向が100%を超える年もありますが、平常時は30~40%の配当性を維持しているので、まだまだ増配余地はあると思います。